和賀江嶋
北条義時の遺構。鎌倉の海の玄関口として重要な役割を果たした日本最古の築港遺跡
干潮のとき、鎌倉材木座海岸の南端から沖に向かって、無数の玉石が見られます。これは和賀江嶋(わがえのしま)と呼ばれる、わが国に現存する最古の築港遺跡です。昭和43年(1968年)に文化財保護法に基づき史跡として指定されました。指定地の大部分が現在の鎌倉市域に含まれ、一部分が逗子市に該当しています。『吾妻鏡』によれば、この築港遺跡は、貞永元年(1232年)、材木座沖で難破する船の多いことを嘆いた往阿弥陀仏という僧の願いを入れ、鎌倉幕府の執権北条泰時らの協力によって、一ヶ月で築かれたとされています。宋の貿易船など、東アジアまで連なる交易の窓口として、幕府にとって重要な役割を果たしました。現在でも、浜に陶磁器片が打ち上げられることもあります。現在は、満潮時にはほぼ海面下に沈んでおり、大潮の時などには桟橋状に姿を現すこともあります。江戸時代までは手を加えながら利用されていたとされ、その後も玉石の散逸が続いたことから、建造当初の和賀江嶋の姿はわかっていません。
基本情報
- 住所
- 〒249-0008 神奈川県逗子市小坪5丁目
- お問い合わせ先
- 逗子市観光協会
- 電話番号
- 046-873-1111
- アクセス
- 【電車・バス・タクシー】
鎌倉駅(東口)から
横須賀線鎌倉駅 東口 ⇒ 京浜急行バス「7番」乗り場「小坪経由・逗子駅」行き(約10分)
⇒ 「飯島」停留所下車 ⇒ (徒歩2分)
逗子駅(東口)から
JR横須賀線逗子駅 東口 ⇒ 京浜急行バス「7番」乗り場「小坪経由・鎌倉駅」行き(約18分) ⇒「飯島」停留所下車⇒ (徒歩2分)
京浜急行逗子・葉山駅(北口)から
京浜急行逗子・葉山駅 北口 ⇒ 京浜急行バス「4番」乗り場「小坪経由・鎌倉駅」行き(約12分)
⇒ 「飯島」停留所下車(徒歩2分)
- リンク
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