鐙摺の不整合
日本列島の生成史、第三紀の造山運動を物語る
神奈川県指定天然記念物。
三浦半島で一番古い地層の上に、これより若い逗子層が傾斜不整合の関係で重なっている露頭で「鎧摺(あぶずり)の不整合」として、古くから知られています。
上下に相重なった地層の形成時期の間に時間的な大きな開きがあるとき、これを不整合といいます。約2,500万年前に堆積した「葉山層」の上に、約1,500万年前に形成された「逗子層」が重なった模式的な地層不整合で、逗子層の下部基底礫岩層には貝化石が多く観察されます。このような堆積状況が良く観察できる2箇所のうち、西側の1箇所を逗子市文化財保護条例により、東側の1箇所を神奈川県文化財保護条例により、天然記念物として指定されています。
不整合のすぐ上には、葉山層の砂岩、泥岩などの礫からできている基底礫岩がみられ、ミウラニシキその他の貝化石が多数含まれています。
基本情報
- 住所
- 〒249-0005 神奈川県逗子市桜山9-2405-21
- お問い合わせ先
- 逗子市観光協会
- 電話番号
- 046-873-1111
- アクセス
- JR逗子、京急逗子・葉山駅より京急バス「切り通し下」下車徒歩約1分
横浜横須賀道路、逗子ICから約10分 - リンク
- 逗子市内の重要文化財・「鐙摺の不整合」の露頭